The boon やまが#01 山鹿観光といえばここ!豊前街道のおすすめスポット5選

The boonとは「恩恵」や「恵み」という意味で、山鹿の豊かな恵みであり魅力であるグルメや食材、癒やしなどにザブーン! と飛び込んで欲しいという思いを込めました。
「The boon やまが」では、グルメや観光など、テーマに沿った山鹿の恵み豊かな場所をピックアップしてご紹介します。

The boon やまが #01 王道の山鹿

「せっかく旅行をするなら、普段味わえないような『非日常』を体験してみたい!」

そう感じている方へぜひおすすめしたいのが、熊本県山鹿市にある「豊前街道」です。
豊前街道は江戸時代に参勤交代のルートとして栄えたメインストリートで、令和の今でも当時の面影を色濃く残しています。

豊前街道には昔ながらの町家を使ったレトロでオシャレなカフェや「せんべい作り体験」「灯籠作り体験」など、子どもから大人まで楽しめる魅力的な場所がたくさんあります。
そんな豊前街道を1日で満喫するために絶対に欠かせないおすすめスポットを5つご紹介します。

今回の記事を参考に、ぜひ山鹿観光を楽しんでくださいね。

着物に着替えて豊前街道をぶらり

熊本県山鹿市にある豊前街道に到着したら、まずおすすめなのはアンティーク着物レンタルの「柏屋」で着物に着替えることです。
「映える写真が撮りたい」「非日常を味わいたい」方には特におすすめ。

柏屋では大正から戦前にかけてのレトロ感あふれるアンティーク着物を貸し出してくれるので、豊前街道の世界観にマッチした服装で散策ができるんです。
「着付けなんてできない」という方でも大丈夫。着付けはもちろんヘアセットまでプロが対応してくれます。(メイク・ヘアセットご希望の場合は別途)

アンティーク着物レンタルの柏屋の詳細はこちらから

着物に着替えたら、江戸時代の面影を残した豊前街道をぶらりと散策。映画のロケ地にもなったことがある情緒あふれる街並みとアンティークの着物で、映える写真と非日常を同時に楽しめます。
街道だけでなく山鹿独特の小道「小路(しゅうじ)」にも足を伸ばしてみると、さらに山鹿を満喫することができます。

360度フォトジェニック!国指定重要文化財「八千代座」

八千代座は明治43年(1910)に旦那衆と呼ばれる山鹿の実業家たちによって建設された芝居小屋です。
江戸時代の伝統的な芝居小屋の様式を今なお伝え続けている八千代座の木戸口をくぐれば「日本文化×西洋文化」が融合した空間が広がり、まるでタイムスリップしたかのような気分が味わえます。

国の指定重要文化財である八千代座では歌舞伎公演以外にも、落語やライブ、コンサートが上演されています。
その他、山鹿灯籠踊りの定期公演や館内の見学ツアーもあり、実際に使用されている廻り舞台やスッポンなどの舞台装置を見ることもできます。
日によって催し物が異なるため、事前に公式カレンダーをチェックするのがおすすめです。

また、八千代座を語るうえでやはり欠かせないのが客席です。
見上げると、中央には復元された真鍮製の大きなシャンデリアと当時を再現した極彩色の天井広告画が一面に貼られ、その姿はまさに壮観です。

赤提灯が柔らかく照らす明治のロマンが詰まった空間を、ぜひ体感してみてください。

八千代座/夢小蔵の詳細はこちらから

紙とは思えない。山鹿灯籠民芸館で触れる“紙”技

山鹿の伝統工芸品である「山鹿灯籠」の名品が数多く展示されているのが「山鹿灯籠民芸館」です。
「山鹿」の代名詞ともいえる山鹿灯籠。

山鹿灯籠とは木や竹、金属などの骨組みとなる部品は使わずに、和紙と糊と熟練の技だけで作られる「和紙工芸品」です。
特に山鹿灯籠はその繊細さと美しさから「和紙工芸の極致」とまで呼ばれています。

山鹿灯籠と一言で言ってもその形態はさまざま。
山鹿灯籠まつりで有名な金灯籠をはじめ、神殿造り・城造り・座敷造り・矢壺・鳥籠などのあらゆる灯籠が展示されています。

別館では灯籠を作る職人「灯籠師」の制作実演を見ることも可能です。
実際に山鹿灯籠の制作が体験できるコーナーも(現在は擬宝珠〔ぎぼうしゅ〕ランプの制作のみ)。

なお、山鹿灯籠民芸館に展示されているのは山鹿灯籠だけではありません。天井には江戸時代に描かれた「双龍の絵」も展示されているのですが、実はこの絵を復元したものが「さくら湯」に展示されているのです。山鹿灯籠民芸館にある双龍の絵とさくら湯の双龍の絵を比較してみてはいかがでしょうか。

山鹿灯籠民芸館の詳細はこちらから

楽しくおいしく歴史を感じる!体験型「米米惣門(こめこめそうもん)ツアー」

豊前街道を菊池川の方へ進んでいくと見えてくる「惣門(そうもん)跡」。
その惣門地区で体験できるのが「米米惣門(こめこめそうもん)ツアー」です。

米米惣門ツアーは山鹿の「米」のルーツを辿る約1時間ほどの小さな旅。
菊池川の水運を利用し、かつて米の一大集積地だった山鹿は、米作りによる文化的景観や食文化と出会える場所として日本遺産にも登録されています。

そんな山鹿の米にまつわる歴史を「麹蔵」「酒造」「光専寺」「せんべい工房」の4箇所を通じてひもといていくのが米米惣門ツアーです。

「人の手で丁寧に」がこだわりの老舗麹蔵「木屋本店」

米米惣門ツアーの始まりは、老舗麹蔵である「木屋本店」。

木屋本店はおよそ190年前の江戸時代末期の創業以来、添加物を使用しない麹作りを続けています。
先祖代々受け継いだ製法と長年培った「職人の勘」とで、手間暇をかけ一つひとつ丁寧に製造。
まさに歴史と伝統ある麹蔵なのです。
木屋本店では麹だけでなく、味噌や甘酢なども購入することができます。

さらになんとワンちゃん用の甘酒まで。
「ワンワン甘酒」は、ワンちゃんを飼っている方にとてもおすすめなお土産です。

明治29年(1896)創業。銘酒を作り続ける「千代の園酒造」

「千代の園酒造」では、さまざまな純米酒を購入することができます。
店舗奥の史料館には、創業当時からお酒作りに使用していた道具の展示もあり、実際に体験可能なものも。ツアーでは日本酒の試飲も可能です。

千代の園酒造は、お酒を飲んだ人が楽しめる、少しでも幸せな気持ちになれるようなお酒造りを目指しており、製造されたお酒は国内外のさまざまな賞を受賞しています。
たとえば「大吟醸エクセル」は、華やかな香りと芳醇な旨みを特徴としたお酒です。

ところで、日本酒はワイングラスで飲むと味わいが変わることをご存知ですか?
ワイングラスを用いることで、お猪口などではつかみきれなかった繊細な香りや、精妙な色づきを感じることができるのだそう。

大吟醸エクセルは2015年に「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の最高金賞を獲得したお酒です。実際に、ワイングラスとお猪口で飲み比べてみるとおもしろいかもしれません。

観光の思い出と山鹿のお酒の歴史を肴に、一杯いかがですか。

本堂・鐘楼ともに歴史と風格が漂う「光専寺」

「光専寺」では山鹿市 惣門地区の歴史について地元の商店主が案内人となって、楽しく学ぶことができます。
光専寺は今から約400年前、熊本城築城の際に余った材木で作られたとされています。

桜門の荘厳な佇まいや経年による傷などから光専寺の長い歴史が垣間見えるでしょう。

西南戦争時には、野戦病院としての役割も果たしたのだとか。

商店主のお話を聞きながら、山鹿市の歴史や当時の人々に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

2秒で体験!店主の軽快トークが光る「せんべい工房」

米米惣門ツアーの最後を飾るのは「2秒で体験できる」がキャッチコピーの「せんべい工房」。
ここでは、厳選された熊本県産のお米と良質の天然塩にこだわったせんべい作りが体験できます。

せんべい作りだけでなく、店主のユーモアに富んだ会話もせんべい工房の目玉です。
せんべいの味は、えび、カレー、のりの3種類。

サクッと口当たりのいい手焼きのお米せんべいはお土産におすすめです。

米米惣門ツアーの詳細はこちらから

市民に愛されつづける美人の湯、さくら湯

さくら湯

さくら湯が誕生したのは、今から約380年前の江戸時代。

度重なる改修や解体を経て、一時は明治以来の雰囲気を喪失したさくら湯ですが、平成24年に昔の趣をそのままに再現されました。
現在の外観は昭和48年(1973)時、内装は昭和33年(1958)改修前の姿を再現しています。

さくら湯は山鹿温泉の元湯として、市民の温泉として長年にわたって愛されてきました。
九州最大の木造温泉とされ、入浴場は木造の梁(はり)や柱がむき出しになった吹き抜け構造になっています。
迫力ある広々とした空間で、ゆっくりお湯に浸かりながら羽を伸ばしてはいかがでしょうか。

さくら湯に隣接する、お殿様のために作られた「龍の湯」鑑賞もおすすめです。
展示用の部屋ですが、市松模様の大理石があしらわれた床や、天井に描かれた龍は一見の価値があります。
この龍の絵が前述した「双龍の絵」です。さくら湯の建っている場所にはかつて肥後細川藩の休泊所があり、お殿様専用の御前湯の天井絵として描かれました。

さくら湯の特徴は外装や内装だけではありません。
源泉掛け流しのお湯は高アルカリ性で、まろやかな泉質は美肌にも効果があります。
疲れを癒やしながら美肌効果も得られる、まさに一石二鳥の温泉がさくら湯なのです。
浴室にシャンプー・リンス・ボディソープなどはないため、受付で購入するか持ち込みがおすすめ。

山鹿温泉 さくら湯の詳細はこちらから

さあ、日常からとびだそう。

今回ご紹介したスポットは豊前街道を彩るもののうちの、ごく一部です。
豊前街道には他にも観光に欠かせない、紹介しきれなかった山鹿の魅力はまだまだたくさんあります。

ご当地メニューが楽しめるカフェや、個性あふれるお土産屋さん、縁結びのパワースポットなど、実際に訪れてお気に入りの「非日常スポット」を見つけるのも、観光の醍醐味です。

今回の記事を参考に、自分だけの観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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